織物・染色

和晒

WAZARASHI

綿布からゴミや糊・油などの不純物を取り除き、漂白された小巾木綿を「和晒」といいます。

江戸時代から津久野・毛穴地域で生産されていましたが、当時は約40日かけてつくられていたと伝えられています。

伝統的な製法が基本ですが、現在は次のような工程で、約28〜72時間で製造できるようになりました。

和晒の工程

PROCESS
和晒1

1,糊抜き・精練・漂白

原綿を専用釜にいれ、糊抜き剤・精練剤をいれてロウや綿布工程で付着した糊・油など除去します。

和晒2

2,浸透液に浸ける

注染用の染下晒は染料が染み込みやすいように、精錬を2回行ったり、浸透液に浸けたりします。

和晒3

3,脱水

十分に水洗いされた晒生地を専用の脱水機を使い脱水します。

和晒4

4,乾燥

現在、和晒の多くはシリンダーと呼ばれる専用の機械を使い乾燥させます。縮みにくい生地の製造は乾燥室で乾燥します。

和晒5

3,熱風乾燥

80度の乾燥室に、晒生地を竿につるして乾燥させます。晒生地に圧力が加わらないため、縮みにくい生地になります。