織物・染色
注染
CHUSEN生地を染色する技法のひとつで、染色したい場所に糊で土手を作り、染料を注ぎ込み染色します。この技法を「注染」と呼びます
注染は手作業でありながら多彩な柄、小紋などの微妙なタッチや独特の色合いを出せます。また、ぼかし等の技法を活かすことで、立体感やなごみを表現することに優れます。
表裏両面から染色するため、表も裏も同じ柄が同じ色合いで出るのも注染の特徴です。
注染で染め上げられた生地はほとんどの工程を人の手で行うため繊維がつぶれにくく、通気性に優れ肌ざわりもやわらかく仕上がります。
注染の工程
PROCESS1,糊置き
柄の中で染料をつけたくないところに糊をのせます。柄に合わせて糊付けを繰り返す折り返しには相当の熟練が必要です。
2,注ぎ染め
染料を注ぐ部分に土手を作り、土手の内側に染料を十分に注ぎ込んで染めます。表からも裏からも染めるのが特徴です。
3,水で流す
染め終わった生地についた余分な糊と染料を水で洗い流します。
4,干す
水洗いの終わった生地を天日乾燥で立干しします。染め上げられた生地がいくつも干されている様は壮観です。